It's K's life.

けーくんの備忘録です。2018年夏からケンブリッジのMBAに行きます。三島由紀夫と海老蔵に似てます。

MBA中間地点を超えまして

MBAも遂に2/3を終えてしまった。

前回の学期も本当に色んな事に挑戦して、多くの機会、学びを得られた。

明日には新しい、そして最後の学期が始まる。

より次の学期での学びを深めるため、前回の学期での取り組みを振り返りたい。

1. 授業

今学期から選択科目がスタートしたのだが、正直言って私の選択科目は可もなく不可もなくという内容のものが多く、さして特筆すべきものはなかった。一方、必修科目は今回も学びが多かった。特にストラテジーマーケティングの講義はまさにMBAといった内容で、具体的な企業のケースを取り上げて基礎的な考え方やフレームワークの活用方法について学ぶことができ、勉強になった。デジタルビジネスやガバナンスの講義も個人的には新しい分野で学びになった。が、基本的に今回の学期は授業からの学びは相対的に少なく、私にとってはむしろ授業外の課外活動が学びの中心だったと思う。

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ブルーオーシャンストラテジーに関するグループプレゼン。

2. キャリアトレック

他のMBAではプログラムの一環として海外を訪問して現地のビジネスを学ぶ機会が提供されている学校もあるが、ケンブリッジではキャリアトレックと呼ばれる、学生自らが企画する旅行が奨励されている。今年一年だけでも、10個近いトレックが学生主体で運営されていた。多くの場合現地出身の同級生が案内するのでビジネスだけでなく政治・文化・社会についても学べて非常に良い機会になっている。私自らリードしてスコットランドトレックを企画、他の日本人MBAと一緒にジャパントレックを企画、加えて他の学生らが企画したダブリン、ドバイ、南アフリカへのトレックにも参加した。個人的には一人旅が好きなのだが、普段あまり話したことのない同級生と仲良くなる良い機会でもあり、非常に良い経験になった。特にジャパントレックは私の愛する京都を素敵な世界中からの同級生に紹介できて、本当に嬉しかった。

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「清水の舞台から飛び降りる」とはどういうことか解説しました。

3. ビジコン

MBAで多くの学生が参加するのがビジネスコンペティションとケースコンペティション。前者はゼロから起業のためのビジネスプランを練り、後者は主催者が設定した特定のテーマについてビジネスアイディアを提案する。私も今学期、それぞれ一つずつ本選に参加する幸運に恵まれた。特にビジネスコンペティションの方は前々から個人的に関心のあった途上国の高校生向けのアントレプレナーシップ教育というテーマで私自らチームをリードして臨ませてもらった。インド人(マッキンゼー)、ブラジル人(ユニリーバ)、イタリア系アメリカ人(NGO)、ナイジェリア系アメリカ人(医者)、私(JICA)、というザ・ダイバーシティーなチームで、上手くマネージするのは大変難しく、結果的に準決勝止まりだったのだが、それでも起業プロセスを追体験できて非常に学びが多かった。具体的な学びとして大きかったのは起業やそれに近いチーム形成をしなければいけない際に、ある程度専門性のある人材をチームに引き入れる必要があることを実感できたことだろうか。特に、ファイナンスやテクノロジー周りについては関連する実務経験のあるメンバーに関わってもらうことが死活問題と感じた。また、スケーラビリティについても強く意識するようになった。公共政策の世界だと、基本的には目の前に横たわる社会課題を解決できるかが新規事業への投資判断の大きな基準になるが、起業について投資家はどれだけ早くスケールして投資を回収できるか、より大きな収益を得られるかを重視するのだと、プレゼン後に審査員にギタギタにされて肌を持って感じられた。

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Bangkok Business Challenge Competition。超オススメのビジコンです。

4. グローバルコンサルティングプロジェクト(GCP

前回の記事でも言及したが、ケンブリッジMBAのウリはプロジェクトを通じた実践的学習である。今学期も丸1ヶ月を使ったコンサルティングプロジェクトの期間があった。

今回は前回のプロジェクトと違い、必ずしも自動的にチームが割り振られるわけではなく、自分でプロジェクトチームを組むことができた。私の今後やりたいことを考えた場合、アフリカでテクノロジーもしくはアントレプレナーシップ関係のテーマのプロジェクトを是が非でもやりたいと思って動き始めた矢先、ジンバブエからの同級生から同国でのベンチャーキャピタル立ち上げという胸踊るプロジェクトを手配しているので一緒にどうかと、超運良く声をかけてもらえた。

これまたダイバーシティあるチームで、上述のアフリカ人(建築家)に加えフランス人(エネルギー、ベンチャーキャピタルコンサルティング)、アメリカ人(金融、マイクロファイナンス)、私(JICA)という組み合わせだった。皆非常に優秀、でも気の良い素敵なメンバーで、本当に最高の時間だった。加えて、個人的に気になっていたアフリカの起業事情についても勉強させてもらえて、素晴らしい時間になった。

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素敵なクライアントと、最高のチームと、プレゼン後の一枚。ほんと私恵まれてました。

5. ネットワーキング

最初の学期後に豊富としてネットワーキングをもっとやらないといけないと、と振り返ったが、今学期はこの点割と頑張れたかと思う。色んなイベントに参加するとともに、理系学生や起業家との交流グループに登録したり、自ら公共政策修士の学生との飲み会を企画したりした。

 

と、まぁ今学期はかなり主体的に動いて色々な取り組みができたように思う。新学期も基本的には同じように能動的に動いて煌めく体験を作り上げていきたいと考えているが、あえて一点取り組みたいことを挙げるとすればMBA内でまだあまりしっかりと話せていない同級生と飲む機会を設けることだろう。200人しかいないケンブリッジMBAの中でもキラリと光る素敵な人々がたくさんいるのだが、一緒にグループワークをする等の機会がなければなかなか深い関係は築けない。最後の学期は今あるネットワークを強めることを重視したい。

 

さて、ラスト2ヶ月、悔い無くMBA終えるべく駆け抜けます!!