It's K's life.

けーくんの備忘録です。2018年夏からケンブリッジのMBAに行きます。三島由紀夫と海老蔵に似てます。

はじめちゃいます。ほぼ隔週けーくん新聞 第一号(創刊号)From ヨルダン

ご無沙汰しております、けーくんです。

更新全然しねーじゃないかと心配されてた方、多分いないと思いますが、

私は今月からヨルダンに3か月間、研修に来ています。

 

家にネットがないため、あまり更新できないのですが、

社内向けに送っている近況レポートをちょっと変えたものをこちらでも

隔週でアップしようと思います。

題して、ほぼ隔週けーくん新聞。

というわけで、記念すべき第一号。どうぞご覧くださいませ。

 

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写真:シリア難民の少年と

******目次******

 

1)隔週所感

2)隔週のハイライト

3)素敵アルジャジーラアナウンサー

 

**************

 

1))隔週所感

 正直にお伝えすると、この二週間、少し鬱々とした気持ちになってしまっていました。

 

 ヨルダンは一人当たり国民所得4000$近い中進国です。

一応援助対象国ではありますが、就学率も既に9割を超え、貧困の罠からは抜け出し、

自律的な発展が描けてもよい段階にある国であると私は認識しています。

 しかし、実際には産業育成がうまく行かず、外貨の獲得を海外送金と援助に頼っている

構造になっています。

 

 実際にヨルダンに来るまでは、資源が存在しないことによる産業育成の難しさ、

周辺の情勢不安の影響による難民の大量流入、リーマンショックに端を発する

金融危機の影響による資本流出など、様々なファクターが絡み合っているために、

 そのような構造も仕方のないことかと思っていました。

 

 しかし、実際に現地でカウンターパートと話をしてみると、もはや海外からの支援が

当たり前のような雰囲気の下、内部で協議前の調整があまりなされていなかったり、

業務が進まないのを仕方ないこととして軽々しく受け止められていたり、

とても悲しい反応が返ってきました。

 

 街を歩けば道路がまともに整備されていなかったり、ゴミが放置されていたりと、

行政として取り組むべき都市問題はアンマンにもやはりあるのですが、

進んでいる様子はありません。

 かと思えば、僕を含む外人の居住するような富裕層向けのエリアは非常にきれいで、

節水が叫ばれる中でもジャブジャブ水を使っています。

 

 結局のところ、中進国の罠から脱却できないのは援助に依存し、国内での資源配分が

上手くできていないだけであり、我々開発屋がこの国で行うべきことは非常に

限られているのではないか、むしろ、一度手を引き、政府による構造的な改革を

 待つべきではないか。とはいえ、そうして困窮するのはパンの値上げにデモを行う

貧困層であり、現在の中東情勢を鑑みれば、新たな内情不安国を出すわけにも

いかないのが正直なところです。

 

 また、シリアについてもこちらにいるとますます情勢が悪化しているのが伝わってきます。

 今日も物価調査の一環でシリア難民のお家を訪問したのですが、家を追われ、

家族を失い、目を盲いるような暴力に逢ったという

 辛い経験を語ってくれました。他方、キャンプ外の普通の家に住んでいる難民への

支援はかなり限定的でもうすぐ家計が底をつくそうです。

 キャンプばかりに目が行きますが、キャンプ外のコミュニティに紛れた難民の存在は

実際には現地ではかなり大きいです。

 他方、そうした難民の支援はかなり難しく、NGOすらなかなか手を付けられていない

様子です。

 もちろん我が社のスキームでもそれは難しいのが実情です。キャンプ向けの支援すら

限られています。

  

 

 そうした、我々に求められていることは沢山あるのに、要請主義であったり、

紛争に起因する難民支援に関する法的な限界から何も手を差し伸べることができない

現実に、ずっと悶々としています。

 

 他方、セミナーのために参加していたイラク人カウンターパートの国づくりへの熱い想いには

非常に感動しました。

 そこにニーズがあり、我々にサポートできることがある。それがとても嬉しく感じました。

 今回イラクに行くことはできませんが、帰国後担当するイラクの案件を実施する際、

彼らをはじめとしたイラク人の皆をイメージして、 国づくりを支えたいと改めて思いました。

 

2)隔週のハイライト

ü  到着直後の週末に日本人会ゴルフ部で初ゴルフを経験し、

18ホールで150点というひどい成績をはじき出してしまいました。

しかし、活きのいい新人が来た!ということで顔を覚えていただき、

日本人若手歓迎会を開いていただいたり、BBQに呼ばれたりと、

早めに溶け込むことには成功したかと思います。

持ち前の積極性は引き続き生かし、社外のニーズ把握を心がけようと思います。

 

ü  先週木曜に歓迎会が予定されていたのですが、原因不明の壮絶な下痢に

見舞われ、急きょ欠席せざるをえなくなり、ご迷惑をおかけしてしまいました...

翌朝にはすっかりよくなったのですが、渡航前の研修で体調管理の重要性を

説かれましたが、残り2か月半体調には細心の注意を払います。

 

3)素敵アルジャジーラアナウンサー

 こちらにいると夕飯を食べながらアルジャジーラインターナショナルを見るのが

習慣になってきます。

 というわけで日本では知られていない、人気アナウンサー(主観)を勝手に紹介します。

 

 http://www.youtube.com/watch?v=fWnkYhGI8A0

 

 Steff Gaulter、たぶんアメリカ人です。

 全身を稼働させたダイナミックなレポートと豊かな表情が持ち味の

日本では見ないタイプのお天気お姉さんです。

 

 

また二週間後くらいにご報告させていただければと思います。

もしよろしければ3か月間こうした形でお付き合いさせていただければと思います。

 

何かご意見などございましたら是非ご連絡ください。

 

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

けーくん