今更ヨーロッパ訪問記 ホロコーストを辿る 下．アウシュビッツ
どうも、kkunです。
アウシュビッツ強制収容所はポーランドに建てられた強制収容所と絶滅収容所を兼ねており、ナチスによって第二次大戦中に用いられていました。ドイツ最大の強制収容所であり、1943年には14万人が収容されていました。
収容所には計130万人が収容されました。ユダヤ人、ポーランド人、ロマ、ソヴィエトの囚人、その他ナチスの敵視する民族で構成されています。そのうち110万人が虐殺され、犠牲者の90%がユダヤ人でした。
入口には「ARBEIT MACHT FREI」と書かれています。これは、「働けば自由になる」という意味ですが、彼らが労働を通じて自由を獲得することはありませんでした。代わりに、過酷な労働による死を迎えました。
被収容者は電車で着きました。電車はぎゅうぎゅうになるまで人で詰め込まれ、時には48時間という長旅になりました。その間彼らは立ち続けなければならず、座ることも寝ることもできませんでした。そして、トイレは取り付けられていませんでした。
被収容者は到着後、選抜のプロセスを受けました。子供や老人、妊婦、障害者など弱者はこのプロセスで到着後すぐに殺されまし。75%はこの選抜で殺されてしまったといいます。
ドイツ人医師達は様々な人体実験をアウシュビッツの被収容者に対し行いました。ジョセフ・メンジュルという医師は双子の片方に病菌を注入し、死亡したのちにもう一人を殺すことで双子の協同性を確かめようとするなど、残酷な実験を行いました。
多くの被収容者はガス室で殺されました。シャワーと聞かされて部屋に入り、致死的なガスを浴びました
逃亡者やレジスタンス活動参加者は「死の壁」で銃殺された。多くの被収容者がここで犠牲になりました。
逃亡を防ぐため、アウシュビッツには鉄条網が敷かれ、監視塔が置かれました。さらに、被収容者たちは二人一組になり、互いを監視することが強制されました。もしも誰かが逃亡した場合、もう一人に恐ろしい罰が加えられる仕組みになっていました。
訪問後、ユダヤ人が歴史上どれだけ受難してきたのかを認識しました。今私は彼らの時に熱狂的なナショナリズム、そして周辺国への敵対的な態度も理解できる気がします。他方、彼らがそのような悲惨な歴史を有しているにも関わらず、パレスチナ人を傷つけようとすることが、時に殲滅にまで言及することが悲しくてなりません。憎しみの連鎖は止まらないのでしょうか。
私は時にヒトという種の残酷さを信じられません。ホロコーストにおいては多くの推し量ることもできない価値を持つ命が消えてしまいました。ナチスはユダヤ人を絶滅しようとまで考えました。しかし、私たちは大戦に際し、日本がナチスの同盟国であったことを認識しなければならないとも思いました。我々はある種、ナチスがユダヤ人を虐殺するのを助けたとも言えます。悲劇を避けるために、我々は暗い歴史に目を向けなければならないと思います。歴史に盲目となってはいけない。未来を築くために、知らなければならないのです。
なお、個人的に感じたのは自らの生を生きる必要性です。時に人は死にたいと言います。しかし、我々は生きたくても生きられない人々がたくさんいたこと、たくさんいることを認識する必要があります。命があれば、人生をもっとよくすることも、もしかしたら最高のものにすることも可能です。私たちには人生を楽しむ権利があります。そして同時に義務もあるのではないでしょうか。
最後に、ユダヤ人達の墓標から。
“For ever let this place be a cry of despair and a warning to humanity where the Nazis murdered about one and a half million men, women, and children, mainly Jews from various countries of Europe.”
